退職後にやるべきこと:失業保険の受給
そろそろ台風が来そうで夏の訪れを感じてます。
こんにちは。くもモンです
今回は退職してからやっておくべきことの1つ失業保険の受取方についてまとめておきます。
◆失業保険とは
会社を辞めて、再び就職するためには時間もお金も当然かかります。
簡単に再就職先が見つかれば良いのですが、トントン拍子に進むことの方が少ないです。
そのため失業中の生活を心配せずに新しい仕事探しに専念して、一日も早く再就職してもらうために支給されるものが失業保険です。
では、どのような人が失業保険をもらえる資格があるのか?
条件としてはとりあえず次の2点です。
◆受け取れる条件
失業の状態であること
失業の状態とは
①積極的に就職しようとする意志があること
②いつでも就職できる能力(健康状態・環境など)があること
③積極的に仕事を探しているにもかかわらず、就職できていないこと
この3つの中で該当しないものが1つでもあると失業保険を受けることができません。
簡単に言うと就職しようとしていて、その能力もあるということ。
過去2年間のうちに雇用保険の加入期間が12ヶ月以上あること
雇用保険とは次にの条件を満たす労働者が必ず加入する保険です。
①31日以上の雇用期間
②週20時間以上の勤務
アルバイト・パートなど事業所規模に関わりなく、原則として全ての方が対象になります。
雇用保険の加入期間が12ヶ月以上あることが条件なので必ずしも同じ会社で12ヶ月以上働いた実績がある必要はありません。
複数の会社で働いていた場合は雇用保険に加入していた期間を合算することもできます。
・例
A社勤務 4ヶ月間(2016/4/1〜2016/7/31)
B社勤務 10ヶ月間(2016/9/1〜2017/6/30)
この場合離職日以前2年間に14ヶ月雇用保険に加入していたので雇用保険を受け取れる条件を満たしています。
失業保険を貰うための手続き
失業保険を受け取るにはハローワークに行き手続きを行う必要があります。
基本的に朝の8時30分に開館して17時15分に閉館します。
また土曜日や日曜日、祝日は定休日となります。
受け取りまでの流れ
失業保険を受け取るまでの流れはこのようになります。
いくら貰えるのか?
失業保険は1日あたりいくら貰えるのか?
これには離職する直前の6ヶ月間に支払われた賃金の合計金額が関係してきます。
離職する直前の6ヶ月間に支払われた賃金の合計金額を180で割った金額(賃金日額)のおよそ※80〜45%になります。
※この給付率は賃金日額、離職時の年齢により異なる
・例:田中太郎さんの場合(27歳、毎月30万円、勤続年数5年)
離職する直前の6ヶ月間、毎月30万円のお給料を受け取っていた方(27歳)は
30万円×6ヶ月=180万円となります。
これを180で割ると
180万円÷180=1万円(賃金日額)
1日に1万円のお給料を受け取っていた事になります。
この金額を以下の計算式に当てはめて下さい。
※が付いているところは以下の計算式で算出させます。
基本手当日額=(-3×賃金日額×賃金日額+70,280×賃金日額)÷70,600
27歳で賃金日額1万円なので
基本手当日額=(-3×10,000×10,000+70,280×10,000)÷70,600
基本手当日額=5,754円
となります。
失業保険はどのくらいの期間受け取れるのか?
先程は1日あたりいくら貰えるのかをみていきました。
では今度はどのくらいの期間貰えるのかをみていきます。
失業保険を受け取れる期間は
①離職時の年齢
②被保険者として雇用されていた期間および退職理由により決まります。
退職理由が自己都合の場合以下のようになります。
・例:田中太郎さんの場合(27歳、毎月30万円、勤続年数5年)
5年間働いてきたが残業も多く、なかなかプライベートな時間が取れない...
今の会社を辞めもっとプライベートな時間が欲しいと考え自己都合で退職を決意。
この場合被保険者であった期間は10年未満の5年間なので
90日間失業保険の5,754円が支給される
総支給額は
5,754×90=517,860円
約52万円程支給されることになります。